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2025/07/07交流活動

江蘇省淮安市第一人民医院よりロボット手術交流団が来日

 20256月、江蘇省淮安市第一人民医院(南京医科大学附属淮安第一医院)から医師2名が来日し、日本の医療機関におけるダ・ヴィンチロボット支援手術の活用および運営管理体制について理解を深めることを目的に、東京慈恵会医科大学附属病院、東京科学大学病院、国立がん研究センター中央病院の3施設を訪問し、日本の専門家との交流を行いました。

 慈恵医大病院での見学と交流会

 東京慈恵会医科大学附属病院では、交流会に先立ち、泌尿器科、外科におけるロボット支援手術および婦人科手術の見学が行われました。交流会では、産婦人科主任教授・岡本愛光先生より歓迎のご挨拶をいただいた後、同産婦人科の小田嶋俊先生より「婦人科における実際のロボット手術映像と教育の現状」についてご講演がありました。これに対して中国側医師からは、ダ・ヴィンチ導入2年目の運用状況や直面している課題について紹介がなされ、積極的な質疑応答と意見交換が行われました。

 

▲東京慈恵会医科大学病院 岡本先生の教授室にて

▲小田嶋先生 ご講演の様子

▲岡本先生、竹中先生、小田嶋先生との記念撮影

 

東京科学大学病院での講演と意見交換

 東京科学大学病院では、消化管外科学分野教授であり、大腸肛門外科科長、低侵襲医療センター長を務める絹笠祐介先生より、「東京科学大学におけるロボット治療の実際と運営管理」についてご講演いただきました。講演では、同院での取り組みに加え、日本国内におけるロボット手術導入ガイドラインの変遷についても詳しくご説明いただき、その後、意見交換が行われました。

 

▲東京科学大学病院にて交流中

▲絹笠先生へ記念品を贈呈

▲絹笠先生との記念撮影

 

国立がん研究センター中央病院での講演と議論

 国立がん研究センター中央病院では、泌尿器・後腹膜腫瘍科長の松井喜之先生より「泌尿器領域におけるロボット支援手術」、胃外科医長の林勉先生より「国立がん研究センターにおけるロボット胃切除」についてご講演いただきました。講演後には活発なディスカッションが行われ、具体的な症例や手術技術などに関して専門的な意見が交わされました。

▲国立がん研究センター中央病院にて交流中

▲林先生・松井先生との記念撮影

▲国立がん研究センター中央病院にて記念撮影

(左:陶先生/2016年、右:高先生/2017年に同院で研修歴あり)

 

実践的な交流を通じて深まった理解と期待

 交流を終えた中国側の医師からは、「ダ・ヴィンチロボットの臨床応用についてより深く理解でき、大変参考になった」との感想が寄せられました。また、「機会があれば、日本の専門家を中国にお招きし、現地でのご指導を仰ぎたい」との希望も表明され、今後のさらなる交流への期待が寄せられました。

 本交流を契機に、日中両国の専門家間の相互理解が一層深まり、ロボット手術分野における技術協力や人的交流のさらなる発展が期待されます。

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